第3回

講義資料(PDF,一部グロ注意):http://akaokoichi.jp/pdf/commedia2.pdf

公開処刑が廃止されてから,司法とマスメディアは難問を抱え込んだ。被害者遺族は報復・応報刑を望み(「犯人に同じ苦しみを味合わせてやりたい」),大衆も加害者に対する憎悪をかきたてる。断罪報道(スキャンダリズム)はその状況に対する一つの方法として編み出された。しかし,冤罪の場合など,人権侵害の問題と常に裏腹である。また,マスメディアが「物語」として断罪するから,大衆が冷静さを失い憎悪を増幅させるという指摘も多い。

asin:4480056955:スキャンダルの明治(奥武則)]
asin:4896915259:ゴシップと醜聞(玉木明)]
asin:4582829333:毒婦伝(朝倉喬司)]
asin:4140019522:大衆新聞がつくる明治の「日本」(山田俊治)]
asin:4790709620:大衆紙の源流―明治期小新聞の研究(土屋礼子)]