地域メディア演習

チーム 得点 順位
QFB 6.93 6
浜の大魔神 3.85 12
ちーむ・まんまる 7.52 3
なまこチーム 7.66 2
チームドアラ 6.73 9
あえてぱんださんチーム 7.10 4
チーム迷子☆ 6.97 5
SKY 6.74 8
五月雨 8.11 1
エキサイト・ヘキサイト 5.55 11
イーパレ 5.69 10
チェックメイト 6.86 7

1日目と2日目とでは投票総数も異なり,条件は必ずしも均一ではないですが,得点を単純加算し,各チームの投票数で割りました。エスニック・メディアを扱った五月雨が1位なのは衆目が一致するところでしょう。次いで,なまこチームちーむ・まんまる。何らかの形で,独自調査を実施したチームが上位を占めました。「やっぱり調査すべきだよね」とみんな思っているんですね。

第12回

銀行の護送船団方式,主要製造業の経済産業省による「国策的調整」など「経済の1940年体制」は1990年代にバブル経済崩壊とともに,かなり弱まった(その象徴は「日本興業銀行」の経営破綻だろう)。しかし,メディアの世界には「1940年体制」が根強く残っている。1940年体制全体を牛耳ったのは電通(同盟通信社)である。一県一紙は確かに「自発的」な連合であり,用紙不足に対応したものだった。しかし,検閲が容易になるという国家側の都合を否定できない。そして,戦後,物資供給が回復しても,一県一紙からの脱却が図られなかったことからも,この体制は新聞社にとっても都合が良い仕組みだったと言える。(授業では触れきれなかったが*1テレビ事業も新聞社の「権力」を拡大する手段として機能したことは言うまでもない)。
「メディアの1940年体制」は自律的な要素では壊れない。ネット・メディアとの覇権争いなど,外発的要因によって,メディアはようやく「1940年体制」の脱皮を迫られつつある。

1940年体制―さらば戦時経済

1940年体制―さらば戦時経済

音楽を動員せよ―統制と娯楽の十五年戦争 (越境する近代 5)

音楽を動員せよ―統制と娯楽の十五年戦争 (越境する近代 5)

日中戦争(盧溝橋〜南京入城)

■『麦と兵隊』

■『九段の母』

■『誰か故郷を想わざる』

■『蘇州夜曲』

■『明日はお立ちか』

■『若鷲の歌』

■『お山の杉の子』

■『異国の丘』

■『岸壁の母

※シベリア抑留については,ネット上に「抑留記」があふれている。国際法違反で日本人が被害者になったケースだが,ロシアは謝罪せず,日本でも補償されず,「戦後はまだ終わっていない」。日ソ中立条約の「一方的廃棄」によるソ連参戦だった。講和条約を結ばず,平和条約も店ざらしだから,北方四島だけでなく,南樺太・千島列島も「係争中」ととらえるべきだ。1945年9月に入っても停戦しなかったソ連軍は(ポツダム宣言違反ではないものの)「非道」なる軍隊である。親戚二人がシベリア抑留で死亡していると,この種の発言が妙に「右翼的」になるから不思議である。他の戦争被害(むろん加害)以上に,シベリア抑留をわれわれは語り継ぎ,「戦争被害者」としてロシアとの間の交渉を続けていかねばならない。

*1:3年次後期の「コミュニケーション・メディア史」で触れる

第11回


『キング』の時代―国民大衆雑誌の公共性

『キング』の時代―国民大衆雑誌の公共性

軍国昭和 東京庶民の楽しみ

軍国昭和 東京庶民の楽しみ

日本映画史 増補版〈1〉1896‐1940

日本映画史 増補版〈1〉1896‐1940

日本レコード文化史 (岩波現代文庫)

日本レコード文化史 (岩波現代文庫)

私鉄探検 (ソフトバンク新書)

私鉄探検 (ソフトバンク新書)

NHK放送開始80周年記念 あの時 あの声 ラジオアーカイブス [DVD]

NHK放送開始80周年記念 あの時 あの声 ラジオアーカイブス [DVD]

Talking Silents 1「瀧の白糸」「東京行進曲」 [DVD]

Talking Silents 1「瀧の白糸」「東京行進曲」 [DVD]

Talking Silents3「雄呂血」「逆流」 [DVD]

Talking Silents3「雄呂血」「逆流」 [DVD]

青春歌年鑑 戦前編 昭和3年?8年

青春歌年鑑 戦前編 昭和3年?8年

第10回


情報操作のトリック その歴史と方法 (講談社現代新書)

情報操作のトリック その歴史と方法 (講談社現代新書)

メディアとプロパガンダ

メディアとプロパガンダ

国家総力戦 (1938年)

国家総力戦 (1938年)

世論 (下) (岩波文庫)

世論 (下) (岩波文庫)

幻の公衆

幻の公衆

大衆の反逆 (中公クラシックス)

大衆の反逆 (中公クラシックス)

意識産業 (晶文選書 20)

意識産業 (晶文選書 20)

虚偽意識―物象化と分裂病の社会学 (1980年)

虚偽意識―物象化と分裂病の社会学 (1980年)

マス・コミュニケーション効果研究の展開

マス・コミュニケーション効果研究の展開

マス・コミュニケーションの理論 (1985年)

マス・コミュニケーションの理論 (1985年)

火星からの侵入―パニックの社会心理学

火星からの侵入―パニックの社会心理学

地域メディア論発表順の抽選をしました。



【重要】評価基準を変更しました

諸般の事情に鑑み,第2部のリポートは課さないことにします。シラバスでは第2部リポートに20%を充てていましたが,地域メディア演習と最終試験に10%ずつを振り分けます。したがって,評価に占める割合は次のように変更します。第1部リポート(言論の自由)20%地域メディア演習が20%,期末試験60%。理論的に考えて,期末試験は第2部の講義内容に対する評価が中心となります。しかし,第1部・第3部(地域メディア)も期末試験の範囲に含まれます(詳細は別途指示します)。