第13回

結城瑞穂(下級生)

この授業の“隠れたテーマ”は,マニュアル化(因果関係の確立)への渇望という点で,リア充指向の人たちもヲタの人たちも実は同じではないかということ。ゲーム世界で得た「経験値」が現実にはほとんど役に立たないのと同様,リアル世界の恋愛マニュアルも役に立たない確率も高いわけです。ヒトの価値観はそれぞれですから。クリスマスにティファニーのリングを贈られて,喜ぶ人ばかりとは限りません(ノД`) ただし,両性が同様のマニュアルを「是」とする「共同幻想」に陥っているとしたら,役に立つ確率が少しは高くなりますが,それはそれでまたムナシい世界ではないか――と嘆息したりします。
私をスキーに連れてって [DVD]

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なんとなく、クリスタル (新潮文庫)

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若者たちの神々―筑紫哲也対論集〈1〉 (新潮文庫)

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原田知世は最新アルバムで,『時をかける少女』を24年ぶりにセルフ・カバーしていて,これが(・∀・)イイ(http://www.youtube.com/watch?v=KMUwb_6-cPo)。
music & me

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二次元美少女論―オタクの女神創造史

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「美少女」の現代史 (講談社現代新書)

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「おたく」の精神史―一九八〇年代論 (朝日文庫 お 49-3)

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動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

東浩紀が分析したように,エルフのゲームでも,『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』(1996年)は,ゲームとしての一つのブレークスルーを達成したと思います。しかし,当時から,そのゲーム性に戸惑うユーザーが多かったことも事実です。

「今日の写真」に掲げたように,赤尾が最も好きな二次元少女は『下級生』の結城瑞穂です。幼なじみのパーフェクト少女ですが,藤崎詩織と違って,陰険な性格を隠し持ったりはしていません(授業で用いた〈陰険な藤崎詩織〉はニコニコ動画で〈要・会員登録〉。http://www.nicovideo.jp/watch/sm199252http://www.nicovideo.jp/watch/sm343292)。現実にも〈幼なじみ〉属性の女性がもちろんいます。結城瑞穂と共通するのは,長髪とカチューシャぐらいか(笑)。幼稚園の頃に,〈お医者さんごっこ〉をした仲ですが(嘲笑)。O脚萌え・カチューシャ萌えはたぶんそのヒトに刷り込まれたのではないかと(ゲラゲラ)。で,そのヒトが50にして未婚ということを伝え聞くと,「どげんかせんといかん!」などと妻帯者のくせに妙に胸が躍り出すのです(笑えん!!)。