第14回

講義資料:http://akaokoichi.jp/pdf/sangyo2007-1-14.pdf
他の授業でも述べたことですが,おたくの最大の本質は「世間(の評判)を気にせず,自分の価値意識で物事を進める人」だと思います。それと同じことがコンテンツにも言えます。これまで日本のおたく系コンテンツの作り手たちは,「これが世界で売れるだろう」とか「広く大衆に支持されるだろう」といった意識が微塵もないまま,自分が信ずるままにコンテンツを作ってきたことでしょう。それが結果的に,世界のOTAKUに支持され,一般層に浸透することもあったわけです。最初から「世界に評価される(売れる)」ことを意識すると,OTAKUからもソッポを向かれることが,往々にしてあります。コミックやアニメを中心にコンテンツ立国を図っていくことの難しさは,そうしたOTAKU系コンテンツの本質にも起因します。

とてつもない日本 (新潮新書)

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日本発イット革命―アジアに広がるジャパン・クール

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クール・ジャパン 世界が買いたがる日本

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コンテンツ学 (SEKAISHISO SEMINAR)

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