第5回

redtail27332007-11-07

講義資料(PDF)http://akaokoichi.jp/pdf/commedia5.pdf
全国ラジオ体操連盟http://www.rajio-taiso.jp/
かんぽ生命(ラジオ体操・みんなの体操)http://www.jp-life.japanpost.jp/health/radio/hlt_rdo_index.html
[研究書]黒田勇『ラジオ体操の誕生』asin:4787231650
[ノンフィクション]高橋秀実『素晴らしきラジオ体操』(文庫)asin:4094181016
[CD]『ラジオ体操のすべて』asin:B0000CBC47

赤尾は,(授業時に述べたように)ラジオ体操が大嫌いである。号令のもとで,集団で一糸乱れずに体操をするというのは,北朝鮮のマス・ゲームと類似する,東アジア的集団主義の発露だと思う。なによりも,早起きや時間厳守を強要し,皆勤を前提に賞を与えるという発想が好きになれない。体操は,きわめて個人的な営為だと思うのだ。
ファシズムとまで言うつもりはないが,日本的集団主義の遺伝子を戦後も受け継いだ存在がラジオ体操だと考える。広義の1940年体制は,ラジオ体操によって支えられてきた。最近の夏休みのラジオ体操が,三日〜一週間に縮小されているのは,人々がラジオ体操に「意味」を見いださなくなった証ではないか。換言すれば,情報化とともに,人々の意識が1940年体制から離脱しかけていることを意味するのでないか。
なお,11月14日の授業は,ラジオつながりで,まず「レコードと大衆文化」を実施します。