第11回

ヤマハのスクーター「パッソル」

写真は,『ヤンキーの兄ちゃんのうた』に歌われている,ヤマハの名作マシン「パッソル」。
広島市暴走族追放条例を平成14年5月1日に施行している。「公共の場所において,(略) 公衆に不安又は恐怖を覚えさせるような蝟集又は集会を行うこと」などが禁止されている。暴走族の表現の自由(結社・集会の自由)が,公共の福祉のもとで制限できるのかを問題提起した。違憲訴訟が提起されたが,最高裁は3対2の僅差で合憲と判断した。違憲とする判事が二人いたことは重い。たかが暴走族,されど暴走族。そういう部分から,この社会は,異物・異論を許さず,排除に向かう息苦しい社会に変貌していくのである。
訂正とお詫び。ネクソンの「マビノギ」サイトに不正アクセスして,ポイントを不正チャージしたのは,大学院生ではなく高校生(16歳)でした(http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/24/18224.html)。
講義資料http://akaokoichi.jp/pdf/contents2007-11.pdf
中学生で二輪免許を持てたことは,日本の権力構造の“闇”を感じさせられます(笑)。新聞専売店は“公器”なので,県警,政治家,新聞発行本社も強くプッシュしたのです。叔父が幹部警察官だったことも影響しているでしょう。
湖東・湖北はともかく,大津市で「中日新聞」の購読者は,官庁・企業に限られます。ほぼ京阪電車石坂線沿線と配達エリアは広いのに,部数は200部強。ふだんは父親が一人で配達していましたが,大酒飲みの潰瘍持ちなので,しばしば倒れました。母親は自転車にさえ乗れない人なので,父親が病気の際は息子が代わりに配達せざるをえなかったのです。
夕刊は名神ハイウェイバスで3時に着きます*1。5限で早退してインターに行くためには,高校にバイク*2で通わざるをえなかったのです。もちろん,その特権をフルに活用して,配達する必要がない日もバイクで通っていたことは言うまでもありません。

暴走族のエスノグラフィー―モードの叛乱と文化の呪縛

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「族」俺達の流儀―走りぬけた爆音人生

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実録'暴走族 ブラックエンペラー [DVD]

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*1:トラックで配送していたのでは間に合わないわけです

*2:家に2台あったホンダ・カブ90ですが