第5回

この1枚でGSの主要曲をカバー

講義資料http://akaokoichi.jp/pdf/contents2007-05.pdf

1968年がグループサウンズ(GS)のピークだが,テレビっ子は「メジャーGS」しか知らず,「ガレージGS」は高校生になって初めて知ることになる。北国,湖,スワン,渚,エメラルド,星,亜麻色,サンゴ礁などなど,GSの楽曲の歌詞に盛り込まれたキーワードは,確かに少女趣味である。甘ったるい。けど,それは少女のみならず,いたいけな少年の脳髄も直撃したのだ。『花の首飾り』『スワンの涙』(島谷ひとみのカヴァーで知られる)『亜麻色の髪の乙女』などは,小学4〜5年生の私にとって,「性の芽生え」を告げる楽曲でもあった。不気味なことだが,GSの歌詞ワールドこそが恋なるものの原風景だったのだ。