授業運営の難しさを実感

『ウルトラセブン』第四惑星の悪夢

今年から,映画(アニメ)を観てもらって,その中から情報技術思想を読み解き議論するという授業を担当している(6/14回の分担)。

だが,この授業の進め方が難しい。第1回は『ドラえもん』(「アンキパン」「コンピュータペンシル」)が題材で教室で議論をしたのだが,履修者が57名なので*1,発言者が限られるという問題点がある。そこで,第2回(『鉄腕アトム』「史上最大のロボットの巻」)は,授業は解説+上映で,終了後にミニ・リポートを書いてもらい,電子フォーラム形式をとることに。だけど,52通のリポートを論点ごとに整理するのに半日も費やしてしまった。

第3回(『ウルトラセブン』「第四惑星の悪夢」)は,前半に上映して,紙にミニ・リポートを書いてもらい,後半に議論を目論んだ。全員参加(リポート)と議論の両立。しかし,これも瓦解。まず,リポートを読み,予め用意していた論点に整理していく時間的ゆとりがない。これまで同様の授業を実施した際は,リポートを粗選りしてくれるアシスタントがいたことを忘れていた。授業者がADとキャスターの両方を兼ねるのは不可能だ。

そして,さらなる難問も。手書きでリポートを書いてもらったため,電子フォーラムに展開する場合は,タイプしなおす手間がかかる(ノД`)

この方法を導入する場合は,次のどれかの仕組みが必要だろう。

  • eラーニングシステム(本務学部の場合はBlackboard)を導入する
  • リポートはメール,IM,Twitterなどで提出してもらう
  • 上級生のアシスタントを配置する

ま,授業者としては,第2回の形式が楽だ。履修者もポテトチップやポップコーンを持ち込んで,ブレイク気分で受講できるし。

ところで,あと1回分,授業で取り上げる素材を迷っている。日本の映画・アニメで(別に海外物でもいいけど),情報技術思想を読み取るに適した作品で,どなたかの提案をお待ちしたい。いまのところ『大鉄人17』か『疾風! アイアンリーガー』を予定しているのだが,ロボットと人間にテーマが偏重しすぎているキラいがある(^^;)

*1:授業は20名程度で初期設定していたので,履修者数の多さが誤算といえば誤算だが